2019年 5月18日 (土) 14:00開演 (13:30開場)
よこすか芸術劇場
S席:4,500円A席:3,500円
学割会員割
※未就学児童は入場できません。 託児
国際的ヴァイオリニストが贈る「四季」
日本を代表する国際的ヴァイオリニストとして、多くの聴衆を魅了し続けてきた前橋汀子が11人編成の弦楽アンサンブルとともにお贈りする「四季」と名小品集。午後のひと時に、名器グァルネリウスで奏でられる優雅で円熟な響きをご堪能ください。
出演
ヴァイオリン:前橋汀子
コンサートマスター:森下幸路
第1ヴァイオリン:廣岡克隆/平山慎一郎
第2ヴァイオリン:小宮 直/伝田正秀
ヴィオラ:渡邉信一郎/小倉萌子
チェロ:門脇大樹/中西哲人
コントラバス:前田芳彰
チェンバロ:重岡麻衣
※第2ヴァイオリンの執行恒宏は、諸事情により小宮 直に変更となりました。
- 出演者プロフィール
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- ヴァイオリン Violin:前橋汀子 Teiko Maehashi
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篠山紀信2017年に演奏活動55周年を迎えた前橋汀子は、日本を代表する国際的ヴァイオリニストとして、その優雅さと円熟味に溢れる演奏で、多くの聴衆を魅了し続けている。5歳から小野アンナにヴァイオリンを学び、その後、桐朋学園子供のための音楽教室、桐朋学園高校を通じて斎藤秀雄、ジャンヌ・イスナールに師事。17歳で旧ソ連国立レニングラード音楽院(現サンクトペテルブルク音楽院)創立100年記念の一環として、日本人初の留学生に選ばれ、ミハイル・ヴァイマンのもとで3年間学んだ。
ここではヴァイオリンのテクニックのみならず、芸術全般にわたり幅広い基礎教育を受け、これが今日に至る前橋汀子の音楽的姿勢に大きな影響を与えたといっていい。
その後、ニューヨーク・ジュリアード音楽院でロバート・マン、ドロシー・ディレイ等の指導を受け、さらにスイスでヨーゼフ・シゲティ、ナタン・ミルシテインの薫陶を受けた。
レオポルド・ストコフスキーの指揮により、ニューヨーク・カーネギーホールで演奏会デビュー。国内外で活発な演奏活動を展開し、世界各国の代表的なオーケストラとの協演も数多く、ベルリン・フィル、英ロイヤル・フィル、フランス国立管、クリーヴランド管、イスラエル・フィル等枚挙に暇がない。指揮者もメータ、ロストロポーヴィチ、ケンペ、サヴァリッシュ、マズア、小澤征爾ほか多彩なマエストロたちと協演している。スイス・ロマンド管弦楽団とは国連コンサートに招かれ、その演奏の模様は全世界に放送された。室内楽の分野でも、ピアノのイェルク・デームス、クリストフ・エッシェンバッハ、アナトール・ウゴルスキ等の名手たちと共演している。
近年小品を中心とした親しみやすいプログラムによるリサイタルを全国各地で行い、2005年から年に1回東京・サントリーホールで開催している「アフタヌーン・コンサート」は大好評を博している。一方、J.S.バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ」全曲演奏会、ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会、そして2014年秋からはチェロ:原田禎夫、ヴァイオリン:久保田巧、ヴィオラ:川本嘉子と共にベートーヴェン:弦楽四重奏曲の演奏会を行うなど、室内楽にも意欲的に取り組んでいる。
レコーディング活動も活発に行い、デビューアルバム『チゴイネルワイゼン』、文化庁芸術作品賞を受けた『バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータ全集』、その他『ヴィヴァルディ:四季』、『メンデルスゾーン&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲』、『ヴァイオリン小品100曲選シリーズ全6巻』等々がある。
2004年日本芸術院賞、2007年第37回エクソンモービル(現・JXTG音楽賞)音楽賞洋楽部門本賞受賞。2011年春の紫綬褒章、2017年春の旭日小綬章を受章。
使用楽器は1736年製作のデル・ジェス・グァルネリウス。
- ヴァイオリン Violin:森下幸路 Kouji Morishita
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シンシナティ大学特別奨学生としてドロシー・ディレー女史に学び、桐朋学園卒業。92年まで安田謙一郎弦楽四重奏団のヴァイオリン奏者を務め、2000年まで仙台フィルのコンサートマスターとして、ソリストとしても全国でリサイタルやギターの福田進一氏との全国ツアーまた「10年シリーズプラス/森下幸路リサイタル」では多くのファンを魅了し続けている。大阪交響楽団、浜松フィルコンサートマスター、大阪音大特任教授。
- ヴァイオリン Violin:廣岡克隆 Katsutaka Hirooka
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東京芸術大学卒業。在学中、安宅賞を受賞。同年アシスタント・コンサートマスターとして東京交響楽団に入団。
現在、東京交響楽団での活動を中心に、多数のオーケストラにコンサートマスターとして客演している他、ソロ、室内楽などの活動も積極的に行っている。
また2004年からは東海大学において、後進の指導にもあたっている。
- ヴァイオリン Violin:平山慎一郎 Shinishiro Hirayama
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ミシガン州のインターローケン・アーツ・アカデミー卒業。ニューヨークのマネス音楽大学でサリー・トーマス女史に師事。1998年秋に一時帰国し、小林健次氏(桐朋学園大学教授)に師事。2004年および05年スイスのルツェルン音楽祭アカデミー(音楽監督P. ブーレーズ)のオーディションに合格し出演。
12年から13年まで東京フィルハーモニー交響楽団の契約団員、浜松フィルハーモニー首席をつとめるかたわら、ゲストコンサートマスターとして大阪交響楽団と共演。
ソリストとしてこれまでにチェンバー・フィルハーモニック東京、フレーリッヒ・ムジーク・オーケストラと共演。
また、10年にピアニスト赤松林太郎氏とデュオを結成。大阪でリサイタルを開催し、好評を博す。
- ヴァイオリン Violin:小宮 直 Naoru Komiya
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東京藝術大学附属音楽高校を経て、1987年同大学を卒業。90年同大学院修了。東儀祐二、田中千香士、ベラ・カトーナの各氏に師事。アムステルダムにてヘルマン・クレッバース氏のもとでさらに研鑽を積む。第32回文化放送音楽賞受賞。第2回日本モーツァルト音楽コンクール第3位。久合田緑弦楽四重奏団、新ヴィヴァルディ合奏団等のメンバーを経て99年より神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席第2ヴァイオリン奏者を務めている。
- ヴァイオリン Violin:伝田正秀 Masahide Denda
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全日本学生音楽コンクール全国大会1位、日本クラシック音楽コンクール全国大会グランプリ、JILA音楽コンクール第1位、日本音楽コンクール第2位ほか多数のコンクールに入賞。
ウィーン国立音楽大学に留学し、G.Pichler氏に師事。帰国後2006年より仙台フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスターに就任し6年間在籍。
2012年より東京を拠点にソロを中心とした演奏活動を始める。昭和音楽大学非常勤講師に着任。
2018年4月より読売日本交響楽団コンサートマスターに就任。
- ヴィオラ Viola:渡邉信一郎 Shinichiro Watanabe
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桐朋女子高等学校音楽科(共学)を経て同大学卒業。大学在学中に東京都交響楽団に入団。宮崎国際音楽祭、軽井沢国際音楽祭、津山国際音楽祭、フィンランドクフモ音楽祭等国内外数々の音楽祭に出演。第20回霧島国際音楽祭にて特別奨励賞、併せてサントリー賞受賞。アフィニス文化財団より奨学金を得てドイツ・ハンブルク国立音楽大学に留学。第12回ブラームス国際コンクール・ヴィオラ部入選。1999年から2006年までサントリー株式会社所有1728年パオロ・アントニオ・テストーレ制作のヴィオラの貸与を受ける。東京都交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団副首席奏者を経て、現在、群馬交響楽団首席奏者。武蔵野音楽大学非常勤講師。日本各地プロオーケストラの首席奏者として客演。
江藤俊哉、徳永二男、店村眞積、深井碩章の各氏に師事。
- ヴィオラ Viola:小倉萌子 Moeko Ogura
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井村重人3才よりヴァイオリンを始める。15才でヴィオラに転向。東京藝術大学器楽科卒業。これまでに加宮令一郎、菅沼準二、川崎和憲、井野邉大輔各氏に師事。
小澤征爾音楽塾オペラプロジェクト、サイトウキネンフェスティバル子供のための音楽会、及びオペラに参加。サントリーホール室内楽アカデミー第1期修了。第12回大阪国際音楽コンクール弦楽器部門Age-G第3位、第21回日本クラシック音楽コンクール弦楽器部門一般の部最高位。
モンターニュ弦楽四重奏団ヴィオラ奏者。
- チェロ Cello:門脇大樹 Hiroki Kadowaki
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東京芸術大学附属高校を経て、同大学卒業。第5回ビバホールチェロコンクール第3位。読売新人演奏会出演。第74回日本音楽コンクール第3位。ザルツブルグ=モーツァルト国際室内楽コンクール第1位。(東京)ロームミュージックファンデーションより奨学金を得て、レッジョエミリア音楽院、アムステルダム国立音楽院にて研鑽を積む。現在東京音楽大学伴奏科助手。神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席奏者。
- チェロ Cello:中西哲人 Tetsuto Nakanishi
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東京音楽大学付属高等学校、桐朋学園大学音楽学部を経て、2009年桐朋学園大学研究科を修了。チェロを松波恵子氏に師事。 第6回大阪国際音楽コンクール(アンサンブル部門)第1位、第6回日本アンサンブルコンクール(室内楽部門)優秀演奏者賞を受賞。2006年、第29回TIAA全日本クラッシック音楽コンクール優秀賞を受賞。日本演奏連盟オーディション オーケストラ・シリーズにて大阪フィルハーモニー交響楽団と共演。桐朋学園室内楽演奏会に出演。リスト音楽院セミナーにてミクローシュ・ペレーニ氏のレッスンを受講。
現在、ソロ・オーケストラ・スタジオなどで活動中。
- コントラバス Contrabass:前田芳彰 Yoshiai Maeda
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桐朋学園大学音楽科ディプロマコースを経て、1985年に東京フィルハーモニー交響楽団に入団。在団中92年より一年間ウィーンに留学。95年退団後はフ リーとして活動。2001年、東京佼成ウインドオーケストラに入団、現在に至る。檜山薫、小野崎充、アロイス・ポッシュの各氏に師事。
- チェンバロ Cembalo:重岡麻衣 Mai Shigeoka
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東京芸術大学チェンバロ専攻卒業、同大学院フォルテピアノ専攻修了。ブリュッセル王立音楽院修了。主にヨーロッパにて活動。2013年に帰国するまで、アントワープ王立音楽院ゲストプロフェッサーを務めた。
曲目
マスカーニ 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 間奏曲
エルガー 愛の挨拶
クライスラー 愛の喜び/プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
ドヴォルザーク わが母の教え給いし歌/スラヴ舞曲 Op.72-2
マスネ タイスの瞑想曲
ブラームス ハンガリー舞曲 第1番/第5番
ヴィヴァルディ 協奏曲集「四季」
お問い合わせ
横須賀芸術劇場 046-828-1602
協賛 かながわ信用金庫