YOKOSUKA ARTS THEATRE

松本白鸚・幸四郎が夏の襲名披露巡業にむけて意気込みを語る

父と共に歩むはじめの一歩を
たくさんの方にご覧いただきたい

右より白鸚、幸四郎2019年05月27日都内某所

よこすか芸術劇場を含め、全国24会場で行われる「松竹大歌舞伎」に出演する松本白鸚、松本幸四郎が公演について語りました。

 

松本白鸚

一期一会の舞台を

白鸚はこれまでも全国公演に力を入れてきており、「歌舞伎座で歌舞伎をご覧いただくだけでなく、(お客様の)お近くまで行って、歌舞伎をお見せすることも、歌舞伎役者の勤めだと思っています」。その言葉の通り、幸四郎だった平成22(2010)年、「松竹大歌舞伎」の茨城県での公演をもって、『勧進帳』の武蔵坊弁慶を全国47都道府県で上演することを達成。今回の公演についても、「ところによっては1回限りのお目見得ですので、全身全霊を込めて、一期一会の舞台を勤めたい」と、思いを込めました。

幸四郎も、「父とともに、我々の初めの一歩を多くの方に見ていただきたい。本当に、一日一日の公演ですけれども、その公演で歌舞伎に興味をもっていただくという、とても大事な責任を担っている興行だと考えている」と真剣な面持ちで語りました。

 

松本幸四郎

上演される3演目
今回上演されるのは、『襲名披露口上』、『引窓』、『色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ) かさね』の3演目。幸四郎はすべての演目に出演します。『引窓』では、白鸚の濡髪に、幸四郎が南与兵衛後に南方十次兵衛を勤めます。白鸚は、「私は、人間はひとつ間違えたら、濡髪みたいなことがあるのではないかと思っています。自分自身の心のなかにも揺れる動きが、生きているといろいろなことがありますので、濡髪のそういう心情を加味しながら、昔の趣のある芝居、濡髪を演じたい」と述べました。幸四郎は、「私自身が大好きな演目ですし、ゆかりのあるお役。父の濡髪を相手に勤めること、そしてその二人で襲名披露ができること、本当に幸せに思っております」と話したうえで、曾祖父初代吉右衛門も勤めてきた作品だと触れ、「こういう役ができるようになることは役者としての目標だと思っています」。続く演目は『色彩間苅豆 かさね』。幸四郎は、与右衛門を勤めます。「与右衛門はとても冷酷な男。ぜひそのドラマ、男女の関係性が色濃く出るように、そして、冷たさや、悪が色気につながるような役を演じることができれば」と意気込みました。また、今回かさねを演じる猿之助については、「今年は一緒に多くの舞台に立っているので、会う機会が多いです。とても刺激になりますし、尊敬する役者さんなので、是非、この一回一回の公演が、内容色濃く、自分自身も興奮してできるような時間になればと思っております。猿之助さんとのこの『かさね』が、ぜひコンビと言われるように勤めたい」と、続けました。


今年も横須賀は千秋楽!! どうぞ、良い席はお早めに!

松竹大歌舞伎

松本幸四郎改め二代目松本白鸚、市川染五郎改め十代目松本幸四郎 襲名披露

2019年 7月31日 (水) 13:00開演 (12:15開場) よこすか芸術劇場
S席:6,500円 完売御礼!! A席:5,500円 B席:4,500円
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お・ま・け


KOSHIRO’S CHALLENGE

“ほぼ”生放送でお送りするご当地クイズ、~KOSHIRO’S CHALLENGE~。この度の巡業でも難題?なご当地クイズを幸四郎が幕間のイヤホンガイドで挑戦。現在の成績は、11勝27敗の負け越しですが、「今回、勝ち越せるよう幕間も頑張って勤めたいと思っております」と幸四郎は語りました。果たして横須賀では何が出題され、幸四郎は正解できるのでしょうか?

※イヤホンガイドは、公演当日にカウンターでの貸し出しいたします(有料¥700)

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