YOKOSUKA ARTS THEATRE

よこすか芸術劇場 天井改修工事レポートVol.2

 前回は、工事前の準備のことをお伝えしました。

 備品の大移動を終えて、2025年1月、いよいよ本格的な工事が始まりました。
 まずは、どん帳、オペラカーテンや幕類と、客席前方に吊ってあるスピーカーの取外し作業です。
 緞帳は専門工場に持ち込まれ、補修やクリーニングを施して再び戻ってきます。オペラカーテンと幕類は、すべて新調されます。
 高さ13m×幅18mの緞帳は西陣織で、重さはおよそ1トン。丁寧に外して30年分のホコリが払い落とされたあと、大きな伊達巻状の姿に。
 舞台上(建物3階)から搬入口(同1階)までを舞台の迫り(せり)を使って運び出しました。
 この作業は今回の工事の最初の難関と思われましたが、トラブルなく、晴天にも恵まれ、無事に大型トラックに積み込むことができました。

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 よこすか芸術劇場は、平土間席を4層のバルコニー席が包み込む馬蹄形の本格オペラハウス仕様の劇場で、天井の高さはビル5階分に相当します。天井の張替え工事では、客席に棚足場を組む必要があるため、客席を撤去しました。これまで1,806席あった客席は、今回の工事に合わせて刷新され、レイアウトも若干変更する予定です。
 現在、1階席の前方から順に、1席ずつパーツごとに分解して搬出する作業が進んでいます。この作業はしばらくかかり、すべての客席が撤去されたあとに棚足場を組む工程に移る予定です。
 ビル5階分の棚足場。
 きっとこれまで見たことのない光景が、目の前に現れると思います。

 残る客席の撤去を終えたあとは、いよいよ棚足場です。
 ここまで順調に作業は進んでいます。
 工事関係者の皆さん、最後まで「どうぞご安全に!」

 それではまた、次回お会いしましょう。

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