牧岡奈美(以下 牧岡)
シマ唄をはじめたきっかけは地元の八月踊りで唄者を務めていた祖母の唄に伴奏を付けようと思ったことです。小学3年生から地元の安田宝英(やすだたかひで)三味線教室に通い始めました。
東郷さやか(以下 東郷)
姉が先に三味線、島唄を習っていて、元々歌う事が大好きだったので楽しそうだなと思って自分から母に習いたいと言いました。去年の11月に喜界島に戻って来て、コロナの影響でなかなか人前で歌う機会が取れない状況ですが、東京にいる時はLIVE活動などをしていました。
石嶺愛莉(以下 石嶺)
元々歌うのが好きで、南風原高校に入学して三線を本格的に勉強し始めたのがきっかけです。
当時の担任の先生がほぼ無理矢理「愛莉は三線やらないとこの先の人生後悔するよ」と何度も何度も誘ってくれたのでやり始めました!(笑)最近では沖縄県那覇市国際通りの島唄ライブ居酒屋結歌というお店で専属で歌っています。
田福真美(以下 田福)
高校2年生の頃同じクラスで、ギターが弾けて歌が上手な女の子がいました。その子を見た時に一緒に音楽したいって思って誘ったのがきっかけです。
牧岡
先人たちが残してくれたシマ唄。奄美のシマ唄はグィン(独特のこぶし)や裏声を使って唄います。
どこか懐かしく力強く、哀愁漂うメロディが魅力です。
東郷
島の人が生活していて普通に感じる事が歌になっているところです。あなたが好きだの、一緒になりたいだの、仕事の歌もあれば親を想ったり、別れの歌もある。そんな哀愁漂う人間くさいところだと思います。
石嶺
気づいたら沢山の人の側にあるものです。
田福
沖縄民謡や島唄は、スローなテンポの曲から軽快なリズムな曲まであり、三線の音色や音階、聴いていて温かく落ち着く感じがします。また方言が日常会話から消えて使われなくなってる今、沖縄民謡と島唄では唯一方言が残っていて、唄で引き継いでいかれるんだろなと思いました。
牧岡
奄美と沖縄の民謡は唄い方も三味線のばち捌きも違います。ぜひ聴き比べながら楽しんでいただけたらと思います。
東郷
奄美の方言で歌われるので、解説を交えながら歌いたいと思っています。奄美の人たちがその時に何を感じていたか、どんな事を大切にしていたかを少しでも知ってもらえたら欲しいです。
石嶺
沖縄県民がこの音楽で残してきた想いや、テンポの良い曲で娯楽の一部であった事、言い始めたらキリがないくらい私達もまだまだ勉強しないといけない深い音楽である事を曲を聴いて皆さんの心で思い描いていただければいいなと思います。
田福
若々しく生き生きした元気いっぱいなところを見て欲しいです!また現在それぞれ専属で歌ってるお店が沖縄にあるので是非一度遊びに来て欲しいです。
牧岡
今まで当たり前に唄っていた環境が減り、唄う機会がなくなってしまいましたが、その分、練習時間が増えたり、またリモートライブなど新たな形でライブをすることができたように思います。
みなさんとなかなか会えない今、これからコロナが終息し、会えた時の喜びはきっと今まで以上の喜びが待っていると思います。音楽はみんなを繋げてくれる存在です。
一日もはやくみんなが安心して音楽を楽しめる日が訪れることを願っています。
東郷
生のLIVEで表現をする機会がなくなって、立ち止まれるいい機会がとれたと思っています。私はきれいに、上手に歌うことだけが価値があると思っていなくて、私の人間味がそこに表れる事が歌うという事だと思っています。そういう意味では、音楽とと言うよりは自分の内面と向き合っていました。本番を楽しみにしています。
石嶺
実際3ヶ月仕事ができなかったり、県外、海外への仕事が無くなり、毎日歌えていた事が幸せだった事、いつ歌える環境になるかの不安を感じ、新しい音楽の発信の仕方を考えないといけないなと感じました。色んな方のアドバイスの結果自粛期間中にレコーディングをして、CDを発売することになりました。形に残るものをそして今後につながる為にできることをやってよかったなと思います。コロナに負けずにみんなと力を合わせて励まし合いながらコロナに勝ってまた普通の日常に戻れる日を楽しみにこれからも自分自身を磨き続けて頑張りたいと思います!
田福
昨年は出演が決まっていたイベントやライブが全て中止になり、ステージに立つものとしてとても悔しい思いをしました。でも今出来ることをやろうと思い、snsでライブ配信をしたり、YouTubeを始めたり、新しい事を沢山やって乗り越えてきました!
2021年 6月16日 (水) 14:00開演 (13:15開場)
ヨコスカ・ベイサイド・ポケット
S席:2,600円 A席:1,600円
チケット好評発売中!