去る8月、横須賀芸術劇場少年少女合唱団の小学5年生~高校3年生まで約52名が、横浜みなとみらいホールで行われた「うたフェスJAPAN2024」に参加しました。このイベントは、今年から横浜で始まった新しい『うた』の祭典です。国内外から幅広い年齢層の合唱団体やコーラス・グループ等が集い、“うた”を軸として、合唱フェスティバルやオーケストラとの特別演奏会、ア・カペラのコンサートやストリートライブ等々、様々なイベントが3日間にわたり繰り広げられました。
少年少女合唱団は、23日(金)の「こどもユースフェスタ」と「うたフェスJAPAN特別演奏会」に参加しました。
「こどもユースフェスタ」(会場:横浜みなとみらいホール小ホール)には9つのジュニア&ユース合唱団が参加し、それぞれが10分ずつ演奏を披露しました。わたしたちの合唱団は、和歌山の民謡を題材にした「ちーちーちったんこの」「ねんね根来の」(松下耕作曲)をア・カペラで演奏した他、結団以来ずっと歌っている合唱団の愛唱歌「元気に笑え」(F.W.ミュラー作曲)やポピュラー・ソング「WAになって踊ろう」(長万部太郎 作曲)をボディーパーカッションつきでお贈りしました。リハーサルの時には、慣れない環境で緊張気味だった子ども達も、本番ではそれぞれ楽しんで演奏する姿を見せてくれました。
また、他の合唱団のそれぞれに個性的でバラエティーに富んだ演奏を聴くことができ、とても刺激を受けました。香港から参加した“東華三院中等教育学校合同合唱団”のみなさんとは、短い時間ではありましたが交流する機会があり、団員たちは事前に準備したメッセージカードを渡したり、一緒に写真を撮ったりと、言葉の壁を越えて自由にコミュニケーションを図り、楽しい時間を過ごすことができました。
そして、この日のハイライトは何といっても「うたフェスJAPAN特別演奏会」(会場:横浜みなとみらいホール大ホール)です。「ユースフェスタ」に参加した9つの合唱団が一堂に会し、松下耕先生の指揮と神奈川フィルハーモニー管弦楽団の伴奏で「讃歌・未来へ」(松下耕作曲)を歌い上げました。明るく、希望に満ちあふれた子どもたちの歌声が、みなとみらいホールの隅々まで響き渡り客席を圧倒しました。
その後、特別編成の大人の合唱団がオーケストラと演奏したブラームス作曲の「ドイツ・レクイエム」を鑑賞しました。
普段、横須賀芸術劇場での定期演奏会を主要な活動にしているわたしたちの合唱団にとって、今回のように大きなイベントに参加し、他の合唱団の前で演奏したり、演奏を聴く機会はあまりないので、とても貴重な体験でした。団員達は、沢山の驚きと発見と刺激を受けるとともに、きっと自分たちの合唱団を振り返る良いきっかけにもなったことでしょう。この経験を通じて、これからも色々な曲に挑戦し、演奏会でみなさんにお楽しみいただけるよう、頑張っていきまので、どうぞご期待ください。
<参加した子どもの感想(一部)>