YOKOSUKA ARTS THEATRE

横須賀芸術劇場少年少女合唱団クリスマス・コンサート レビュー

 横須賀芸術劇場少年少女合唱団は、12月20日(日)よこすか芸術劇場で、クリスマス・コンサートを開催しました。今回は、コロナウイルス感染症対策として、関係者(団員のご家族)のみを対象としたコンサートといたしました。

 開催にあたり、団員・来場者の安全、安心を第一に考えて様々な対策を施しました。
  ●団員同士の間隔を充分に空ける
  ●演奏中も含め常にマスクを着用
  ●入館の際の消毒と検温
  ●休憩場所は指定の場所を設け”密”を避ける
  ●演奏中でも換気を促すため扉を開ける
  ●移動は重ならないように基本一方通行にする
 子どもたちは、このようなルールを守って、演奏会に一生懸命取り組みました。

<少年少女合唱団のコンサートまでの取り組みはこちら>
ブログ 横須賀芸術劇場少年少女合唱団の今
    横須賀芸術劇場少年少女合唱団はクリスマス・コンサートへ向けて、対面での練習を再開しました!

 まず、オープニングは、小学生が、合唱団の愛唱歌ともいうべき「元気に笑え」を披露。今年度に入団した小学2、3年生にとっては待ちに待った初ステージとなり、初々しい歌声で、デビューを飾りました。
 続いて小学生がお贈りしたのは、ボブ・チルコット作曲「平和のミサ」からイントロダクション-キリエ、グローリアの2曲。ラテン語の歌詞は難しく、直前までなかなか覚えられませんでしたが、本番は指揮に集中して最後まで歌い切りました。
 ステージが変わり、クリスマスの定番、チャイコフスキー作曲「くるみ割り人形」から行進曲、金平糖の踊り、トレパック、花のワルツの4曲をお贈りしました。小学5年生~中学2年生のMクラスが、様々なリズムの曲に合わせて日本語の詞を上手に伝えていました。

 後半は、Sクラス(中学3年生~高校3年生)が中心になったプログラム。
 ジョン・ラター作曲の3曲 「ザ・カラーズ・オブ・クリスマス」、「主はあなたを恵みて守り」、「このうるわしき大地に」を披露。さすが、上級生と思わせる情感に満ちたキャロルを演奏いたしました。

 最後は、前半の「平和のミサ」の残り3曲 サンクトゥス、ベネディクトゥス、アニュス・デイ。中高生たちが、その天から降ってくるような、きれいな響きは、小学生たちの見本となるような演奏でした。ベネディクトゥスでは、6名がソロパートを担当。透明感のある声が会場に響き渡りました。

 アンコールは、110名余りの出演者全員が舞台と客席を使って距離を保ちながら、「元気に笑え」と「きよしこの夜」を歌いフィナーレとなりました。

 満足な活動ができない1年でしたが、最後に約1時間の短いコンサートではありますが、皆で声を合わせ歌えたという喜びは格別だったことでしょう。また、「一つのことに皆で取り組む」合唱本来の姿を強く印象付けることができました。

 そして、このコンサートをもって、14名の高校3年生が卒団しました。これまで約10年間よく頑張りました。これからも音楽を友としてそれぞれの夢に向かって歩んでいってくれることでしょう。

 来年は、より多くの皆様に、困難な状況の中でも成長し続けている子どもたちの歌声を届けられるよう、心から願っています。

*当日、皆様から多大なるご寄付を賜りましたこと、お礼申し上げます。

<公演データ>
横須賀芸術劇場少年少女合唱団クリスマス・コンサート20
2020年12月20日(日)よこすか芸術劇場
指揮:渕上千里/廣橋英枝
ピアノ:水戸見弥子

曲目:
元気に笑え
「平和のミサ」 から イントロダクション-キリエ、グローリア
「くるみ割り人形」 から 行進曲、こんぺい糖、トレパック、花のワルツ
ザ・カラーズ・オブ・クリスマス
主はあなたを恵みて守り
このうるわしき大地に
「平和のミサ 」から サンクトゥス、ベネディクトゥス、アニュス・デイ
元気に笑え
きよしこの夜

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