本選結果
 2012年(平成24年)4月23日(月)から4月29日(日・祝)まで1週間に亘り、よこすか芸術劇場で、若いピアニストたちによる白熱した演奏が繰り広げられました。
 全国から集まった71名が第1次予選に臨み、ショパン、ラフマニノフ、リスト、スクリャービンの練習曲を組み合わせて披露。第2次予選では24名がベートーヴェンのソナタ全楽章を演奏しました。そして、最終日の4月29日(日・祝)、選ばれた8名がリサイタル形式の本選に挑みました。

 結果、第1位には渡辺孝太郎さん(桐朋学園大学院大学修了、29歳)、第2位には冨田 楓さん(東京藝術大学2年、19歳)、第3位には五味田恵理子さん(東京藝術大学大学院3年、24歳)がそれぞれ選ばれました。入賞者3名には、賞金と賞状が授与されたほか、表彰式後に行われた記念コンサートでの演奏に、来場者からは未来への期待を込めて盛大な拍手が送られました。彼らは、副賞として今後当劇場で行われる主催公演へ出演します。
 なお、期間を通じて横須賀市内はもとより、東京ほか全国から延べ1,100名もの多くの人にご来場いただきました。

第1位
渡辺 孝太郎 わたなべ こうたろう
渡辺 孝太郎 (29歳)
東京都大田区出身
桐朋学園大学院大学修了

[本選演奏曲]
スクリャービン
 前奏曲 変ホ長調 作品56-1 / ハ長調 作品48-2 / 変ニ長調 作品48-3
     ハ長調 作品48-4 / ヘ長調 作品49-2 / イ短調 作品51-2
     作品59-2 / 作品67-1
 ピアノ・ソナタ 第9番 作品68「黒ミサ」
 詩曲「焔に向かって」 作品72
【賞金】100万円
【副賞】よこすか芸術劇場オーケストラコンサート
クラシック名曲集vol.8
2012年10月7日(日) よこすか芸術劇場
指揮:大友直人   管弦楽:東京交響楽団

第2位
冨田 楓 とみた かえで
冨田 楓 (19歳)
岡山県岡山市出身
東京藝術大学2年

[本選演奏曲]
ショパン ロネーズ 第7番 変イ長調 作品61「幻想」
スクリャービン  ピアノ・ソナタ 第3番 嬰へ短調 作品23
【賞金】60万円
【副賞】フレッシュ・アーティスツ from ヨコスカ シリーズ
2013年 ヨコスカ・ベイサイド・ポケット

第3位
五味田 恵理子 ごみた えりこ
五味田 恵理子 (24歳)
東京都大田区出身
東京藝術大学大学院3年

[本選演奏曲]
シューマン 幻想曲 ハ長調 作品17
【賞金】30万円
【副賞】フレッシュ・アーティスツ from ヨコスカ シリーズ
2013年 ヨコスカ・ベイサイド・ポケット

<野島稔審査委員長の講評>
野島稔審査委員長  第1次予選から難度の高い演奏で、参加者はみな鮮やに演奏していました。今回の審査はとても激戦となりました。第1次予選は2曲の課題曲のうち、片方が良かったがもう片方がもう少し、というところで差が出たのではないかと思います。また、第2次予選はゆっくりとした楽章がポイントであったと思います。ベートーヴェンのソナタはゆっくりとした楽章が特徴で、とても大事であるとかつてのことを思い出し、実感しました。
 今日演奏した人(ファイナリスト)たちは、みな素晴らしく、各自自分の音楽を伸び伸びと表現していて、点数をつけるのに困ったほどでした。
 今はいろいろなことを吸収しなければいけない時期で、アンテナを張りできるだけ感知して粘り強く忍耐強く経験を積み重ねて行ってほしい。このコンクールに出場したことも今後の糧にしてもらいたいと願います。

渡辺
鋭敏な感性で、独特なスクリャービンの世界を十分に表現していた。

冨田
第1次予選からスケールが大きく安定していた。
音楽が立体的に聞こえ、今後が大変楽しみである。

五味田
音楽の中身を誠実に感じ取っていて、それを内面的な表現にして聴衆が音楽の中に入り込める演奏であった。


前列左から
野島 稔審査委員長、冨田 楓(第2位)、渡辺孝太郎(第1位)、五味田恵理子(第3位)、審査委員 神谷郁代
後列左から、審査委員 若林 顕、野平一郎、迫 昭嘉

MINORU NOJIMA YOKOSUKA PIANO COMPETITION 2012