2010年(平成22年)4月25日(日)から5月1日(土)まで1週間に亘り、よこすか芸術劇場で、若いピアニストたちによる白熱した演奏が繰り広げられました。
 全国から集まった74名が第1次予選に臨み、ショパン、ラフマニノフ、リスト、スクリャービンの練習曲を組み合わせて披露。第2次予選では25名がベートーヴェンのソナタ全楽章を演奏しました。そして、最終日の5月1日(土)、選ばれた8名がリサイタル形式の本選に挑みました。

 結果、第1位には蒲生 祥子さん、第2位には中迫 研さん、第3位には大瀧 拓哉さんがそれぞれ選ばれました。入賞者3名は、賞金と賞状が授与されたほか、表彰式後に行われた記念コンサートで再び演奏し、来場者からはあたたかい拍手が送られていました。彼らは、副賞として今後当劇場で行われる主催公演へ出演いたします。
 なお、期間を通じて横須賀市内はもとより、東京ほか全国から延べ1,250名もの多くの人にご来場いただきました。

<第1位> 
  がもう しょうこ
蒲生 祥子(26歳)
大阪府藤井寺市出身
パリ国立高等音学院 修了

【本選演奏曲】
リスト ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178

賞金:100万円

【副賞】
横須賀芸術劇場オーケストラコンサート クラシック名曲集vol.6
平成22年10月17日 よこすか芸術劇場(大劇場)

指揮 :大友直人
管弦楽:東京交響楽団

【演奏曲】
リスト ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調

<第2位> 
  なかさこ けん
中迫 研(16歳)
兵庫県神戸市出身
桐朋女子高等学校音楽科 在学中

【本選演奏曲】
シューベルト ピアノ・ソナタ 第14番 イ短調 
       作品143 D.784
バルトーク  ピアノ・ソナタ BB88/Sz.80

賞金:60万円

【副賞】
フレッシュ・アーティスツ from ヨコスカ シリーズ36
平成23年3月6日 ヨコスカ・ベイサイド・ポケット(小劇場)

【演奏曲】
 ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第18番 変ホ長調 op.31−3
 リスト     ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
 ほか

<第3位> 
  おおたき たくや
大瀧 拓哉(22歳)
新潟県長岡市出身
愛知県立芸術大学大学院 在学中

【本選演奏曲】
ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」

賞金:30万円

【副賞】
横須賀芸術劇場合唱団定期演奏会vol.36「第九演奏会」
平成22年12月5日 よこすか芸術劇場(大劇場)

指揮 :北原幸男
管弦楽:横須賀交響楽団
合唱 :横須賀芸術劇場合唱団/防衛大学校音楽部

【演奏曲】
ベートーヴェン 合唱幻想曲 op.80(ピアノ、合唱、管弦楽のための)

<野島稔審査委員長の講評>
 これまでで最多の参加者となり、3回の中で最も高いレベルの演奏で、本選は充実した内容で期待以上でした。コンクールなので、順位をつけなければならないが、予選、本選とも競った結果でした。入賞者の方たちは、それぞれ個性があり、将来がとても楽しみです。入賞しなかった人たちも、このコンクールを糧に更なる成長してほしいと願います。

 蒲生 音楽的な成熟度とイマジネーションが抜きん出た存在だった。
    それを裏付ける強固で安定した技術もあり、今後に期待したい。
 中迫 非常に鋭敏な耳を持っており、自分の音をよく聞いて選びぬいて演奏している。
    年齢からすると音楽の内面の把握も特筆すべきものがある。
 大瀧 とても自然で伸びやかな音楽性を持っており、スケールの大きさを感じさせる。
    将来がとても楽しみである。


前列左から、野島稔審査委員長、中迫 研(第2位)、蒲生 祥子(第1位)、大瀧 拓哉(第3位)、審査委員 ヴァディム・サハロフ
後列左から、審査委員 若林 顕、野平一郎、迫 昭嘉、神谷郁代